佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

2017年にやりたいこと!

今週のお題「2017年にやりたいこと」

 

こんにちは、佐藤です。
ツイッターをみてると皆さん2017年の抱負を掲げていて、僕も2017年の目標とか考えようかなと思ったんですが、一年の目標を持って行きたことが今までないのでどうしたものかよく分からないんですよね。
まぁあまり深く考えずに今年出来たら楽しそうだなと思うことだけ書こうと思いました。
はてなブログ開いたらなんかお題とか表示されたので付けてみてます。)

 

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■今の、未来の小中高生に見て欲しいアニメ 第1回「デジモンアドベンチャー」

注意)前置きが果てしなく長いので紹介だけ見たい方は読み飛ばして下さい。

 

こんにちは、佐藤といいます。

突然ですが、この記事を読もうとしてくれてる人は多分皆さんアニメ好きですよね?皆さんは今なんのアニメを見てますか?

僕は今Zガンダム鉄腕アトム(最初のやつ)を見ているところです。どちらもバンダイチャンネルという月額料金の動画配信サービス(バンダイチャンネルは月1080円で見放題対象作品なら見放題)で視聴しています。

最近はこの手の月額見放題の配信サービスが日増しに進歩していて、ひと昔前と違ってアニメを見るのも飛躍的にお手軽かつお安くなりました。人気のガンダム作品であるZガンダムはともかくとしても白黒の鉄腕アトムなんてものがこんなにお手軽に視聴出来ることには本当に時代の進歩を感じます。ちなみに僕はバンダイチャンネルを中心に使っていて、これでガンダム作品や富野作品を順番に見ていきながらたまにDアニメストア(月額400円税抜き)で2000年前半の作品を見ているところです。

で、僕はこの手の見放題動画配信サービスの進歩によって

「自分自身はもうあんまり余暇時間もないけど今の学生とかは凄く楽しそうだなぁ」

と感じていて、今の子たちをちょっと羨ましくも思っていたのですが、最近ツイッターでフォローしているアニメファンの先輩も似たような事を言っていて、「やっぱりそうだよねぇ」と一人でうなずいていました。

ただ、その先輩も「今の子は古い名作もこんだけあって今放送してる作品もこんなにあって、何を見るか悩みそうだよね」という趣旨の発言をしていて、これにも僕はとても同感でした。というのも、僕自身もこの手の配信サイトで何を見たらいいのか分からなくなることが非常に多いからなのです。”ガンダム作品を順番に見る””とか”富野作品を順番に見る”とかなら、もしくはどこかで情報を得ていて見たい作品がもう決まっているのであればただタイトルを検索してクリックすれば再生されるというお手軽さなのですが、”何か見たいが特にこれというものはない”という状態だとこの手の配信サイトは中々難しいと感じています。先ほども言いましたが今僕はガンダム作品と並行してDアニメで2000年前半のアニメを探して見ているのですが、こっちは何を見たものか探すのが本当に悩ましい。サイト内で年代やジャンルで検索してもただタイトルがずらっと並ぶだけでどういうものか分からないし、「○○年代 名作」という風にグーグル検索してもその名作すら多すぎて名作の中からどれを見たらいいのか分からない。名作が多くて困るというのもおかしな話ですが、やっぱり多いと迷ってしまうのが人間というものです。(笑)

それで、僕はそういう時どうしてるのかというと、ツイッターでフォローしてる先輩の方々の話を盗み見して(直接やり取りしたりはほぼしないので…)なにか自分の中でピンと来て「これは見た方がよさそうだな」と感じたものを見ています。人が楽しそうにしてる作品ってやっぱり気になりますし、たまに”これは見とけ”と直接教えてもらえることもあります。見る前は「そんな楽しそうな作品があるのかズルいな」と思いますし、見終わって実際に面白いと「こんな楽しい作品知ってたのかよズルいな」って思っちゃうんですよね。(笑)

そうして2000年前後のアニメ探しを楽しんでるわけなんですが、最近、この楽しさは自分の中で楽しいと同時にどこか懐かしさがあるなと感じるようになっていました。僕は1990年生まれで俗に”ハルヒ世代”と呼ばれる世代だと思われるのですが(この記事書いてる時26歳です)、僕らの高校生くらいの頃はブログ文化が大流行してまして、各々が自分のブログを立ち上げてアニメの感想などを書きなぐっていた時期でした。その時期ブログが大流行したといっても、それ以前から少しずつブログ文化は定着していったものだったので、僕らが入っていく頃にはもう先輩方がアニメの感想をみっちり書き連ねたブログを作り上げていたわけです。その頃は不思議と(今より?)世代を超えた交流が多かったものですから、そこでアニメにおける先輩後輩のような関係が出来ることも多くありました。高校生やらが現実の付き合いで10歳以上上のアニメファンの先輩を持つってあんまりないように思うので、僕らの世代にはブログを通じて先輩オタクに出会って交流して影響を受けたといった人が多かったのではないでしょうか。(多分)

まぁ少なくとも僕はその口でして、その頃に先輩が楽しそうにアニメを語るのを見て「面白そうだから自分もそれ見てみよう」と思って見たものがいくつもあります。そんな経験をしているからか、今ツイッターで先輩の方々の話を見て「そのアニメ楽しそうだな!」と思えると、なんだか当時の感覚が蘇るようでとても楽しい気持ちになりますし、実際に見てみて楽しい作品だととても嬉しい気持ちになります。”何のアニメを見たらいいか分からない”という問題が一つ解消された喜びに加え、インターネットとアニメを通じて人と人との繋がりを感じて、まさに「ワクワクを思い出す」ような感じがするのです。

それで、こういった上の世代から下の世代へ楽しさが伝わっていくのってかなり大切なことだと最近身に染みて思っていたのですが、それと同時に、「僕も受け取ってるだけじゃだめだ、そろそろ伝えられるようにならないとダメだ」と思うようになりました。

僕らハルヒ世代はなんだかアニメにおける世代的なパワーが弱弱しくて、ハルヒより古いアニメのことはあんまり分からないし最近やってる新しいアニメは若い子の方が意欲的だしで、上にも下にもせっつかれてマジで立場が弱いと自分では思っていて、下の世代に発信する立場に回ることは少ないように僕は感じています。(とりあえず僕自身の感覚として)

しかし、新作アニメの製作放送と配信サービスによる旧作の見放題化の同時進行によって本当に大事なものはちゃんと伝えないと埋もれる一方であると最近ようやく気付きました。また、それと同時に「勧められてもどうやって見るんだよ!」といったことが減り、伝えることが出来る土壌がちゃんと作られつつあるとも感じています。

こうした状況の中にあることと、ハルヒから10年を迎えるという時間的な意味を踏まえると、僕らの世代が(というか僕が)弱小でもそろそろ黙っているのも良くないのかなと考えるようになりました。

配信サービスの見放題ラインナップはこれからもどんどん増え続けるでしょうから、サイトに表示されるアニメのタイトルの数はこれからもどんどん増え続けると思います。このご時世データをわざわざ残すだけでもお金と手間がかかると思いますので、残されるタイトルが増えることは誰かがそのコストに見合う価値を信じているというわけで素晴らしいことです。僕がアトムを見れて嬉しかったように、後に誰かの喜びに繋がると思います。でも、それと同時に、新しくアニメを見てみようとする人が「うわなんだこれ、めっちゃあるぞ、どうすりゃいいんだ」ってなった時に、(一応の)先輩としてほんのちょっとでも役に立てるようには僕自身なった方がいいな、なりたいなと思ったわけです。26歳にして(多分人と比べたらかなり遅い)。

というわけで前置きが本当に長くてごめんなさい。下の世代に”これだけは見ても損はさせない、時間有り余って暇すぎたらこれ見とけ”みたいな紹介をこれから僕もしていきたいと思います。これは生きてる限り長々とずっと続けていきたいと思ってます。とりあえず26歳にして第1回目書きます。

(僕の中で)記念すべき第1回目に紹介するのは

デジモンアドベンチャー

です。

 

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■ 鉄腕アトム(1963) 22話、アトム死す

鉄腕アトム(1963)22話 海蛇島の巻 絵コンテ手塚治虫&虫プロ演出部

 

今回は冒頭でお茶の水博士によってアトムのスペックや機能が細かく解説されます。

胸に電子頭脳があるために頭は取り外し可能、飛ぶ時に足は変形してジェット噴射モードへ移行するなど、もはやお馴染みの機能の数々が今更紹介され、「アトム7つの力」と呼ばれる特殊能力(?)もここで初めて詳しく語られます。

以下がその7つの能力。

 

1 力が十万馬力

2 目が懐中電灯のように光ってサーチライトになる(かなり不気味で絵ずらが好き)

3 高度計算、60か国語の翻訳などが出来る

4 人間の心が読めて悪人かどうかすぐわかる

5 耳が1千倍に聞こえる

6 ジェット噴射で空が飛べる

7 腰からマシンガンが出る

 

ふむふむって聞いていたので思わず爆笑しました。(笑)

 マシンガンってなんだよ!何に使う気なんだよ!お前今までそんな描写(多分)なかっただろ!

しかも腰からって言っておきながら画面で見る限りなんかお尻の辺りから出てるんですけど!なんか結構嫌な感じの攻撃みたくなってますけど!

いやぁ、さすが人類の技術の結晶ともいうべきアトム。恐ろしい機能が搭載されていました。まぁよく考えたら動力源が原子力な時点でマシンガンが装備されてるより遥かにヤバいので気にするだけ無意味かもしれません。

ちなみに、アトムって今までの感じだと足のジェット噴射を攻撃にもよく使ってて、相手に近づかれそうになってピンチ!って時に脚を前に突き出してジェット噴射のバーナーで相手を吹っ飛ばすのをよくやってるイメージがあります。肉弾戦主体で非武装のアトムに使える唯一の武器みたいな感じで俺はこのジェット噴射攻撃が大好きだったんですが、まぁマシンガンあるなら使えよってなりますよね、はい。

ただ、マシンガンは装備されているけども、自分としてはあまり使いたくはない。まぁアトムがそんな風に感じててあえて使ってないという考え方も出来るかもしれませんね。

 

 「だが皆さん、アトムは決してこの7つの力を自慢して使っているわけではないのです。

 アトムも普段は出来るなら普通の子供と同じように遊んだり学んだりして暮らしていきたいのです。アトムは時々、寂しくなります。

 それは人間たちがアトムをロボットだからという理由で仲間はずれにしてしまうからです。

 どうして仲間外れにされるかって?それは人間に出来ないことが出来すぎるからです。」

 人間の子供たちがダイビングをして遊んでいる横で、一人崖の上に体育すわりをしてぽつんと背中を見せているアトム。一応これまでも犯罪者やら怪獣やら宇宙人やらと戦い、新聞やニュースにも載り世界各国にその名が轟いていましたが、そんなアトムも実際は寂しい。悲しい描写です。言われてみるとここまで大人やロボットの知り合いや友達は多く作りましたが、人間の子供の友達は本当にごく少数でした。この辺の子供がアトムを何となく遠ざけてるみたいな描写ってある意味リアルなのかもしれませんが、でも本当にそうなるのかな?っていう子供を信じたい気持ちもありますけどね。後の藤子・Fのドラえもんとかだと子供たちがドラえもんに対して、そういうの全然区別なく接してる感じがありますし(ドラちゃんは割とポンコツだからかもですが)。とりあえずアトムがしょんぼりしている姿は悲しいのでした。

 

そして、この話ではこの後アトムを人間と勘違いした女の子アンナと友達になるのですが、その子を守るためにロボットが本来活動出来ない塩分濃度の高い海底地域で無理をしたために、アトムは全身錆びだらけになり機能が停止。アトムはお茶の水博士の元へと送られ体の修理が行われるのですが、アンナはアトムを完全に死んだと思ってしまいます。

1年後、アトムの修理は完了するのですが、そのころにはアンナの中でアトムは死んだ友達となっており、今更ロボットだと打ち明けたら逆に裏切られたと思ってしまうのではないか、という周囲の意見により、アトムは物陰からアンナを見送るだけにとどめます。アトムは大切な友達と会うことが出来ず、ただただうなだれるのでした。

 

 なんかもう踏んだり蹴ったりな悲しいお話です。アトムのまた違った側面を見ることになりました。文章だと伝えるのが不可能なのですが、アトムの落ち込み方の描写が素晴らしいです。主人公が悲しいときに見てるこっちも悲しくなるって冷静に考えると凄いことですよね。

ロボットとヒト、心にはなにか違いがあるのか。しょぼくれてるアトムを見ているとそんなことを感じます。