佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

【スパロボV参戦記念】マイトガインを見てみました

勇者特急マイトガイン DVD BOX I

勇者特急マイトガイン DVD BOX I

 

勇者特急マイトガイン 1993年 全47話

 スーパーロボット大戦V初参戦をキッカケに激推しされたのでマイトガインを見てみました。
ちなみに俺は勇者シリーズは5年くらい前にアニマックスでやってたガオガイガーをちらっと見てたくらいで
まともに全話通して見るのはこのマイトガインが初めてです。

 


・序盤中盤終盤の作風の移り変わりが楽しい

主人公の旋風寺マイト君は旋風寺コンツェルンという超巨大企業の若社長であり天才スポーツ万能、
なんか結構キザな部分もある上に
敵に剣術勝負を挑まれて負けそうになるとミサイルをぶち込んでから叩き斬るという外道畜生ヒーローなのですが、
序盤はそんなマイト君の格好いいところや優しいところがだんだん見えてくる様子が楽しかったです。
こんな「HAHAHA」みたいな笑い方しそうな社長がヒーローで大丈夫なのか?と最初は見ていてかなり不安だったのですが
列車乗っ取り事件の際に大怪我をしながらも神業スナイポを決めたり、
秘宝を探す回で大自然の美しさを敵に教えたりしてるところを見て
ただのキザな社長じゃなくてちゃんとヒーローなんだなあ、マイト君格好いいなーと思えるようになりました。(序盤はこの2つの回がお気に入り)

反面、マイト君以外のキャラは序盤はあまり本格的な出番がなく、

次から次へと新しいロボットや敵が出てくるのもあってほんとにずっと闘いっぱなしで

もう少し日常回やほかの人たちとの絡みが増えてくれればなーと思う場面もありました。


しかし、そんな不安を見越してか、中盤に差し掛かってからはヒロインのサリーちゃんとのイチャイチャシーンが増えたり親友の浜田君との友情シーンも増えたり、
日常回的なものが増えていって一安心。
特にサリーちゃんは一応序盤から毎回登場はするのですが、

大体敵が暴れるのの巻き添えを喰らってピンチになって

「マイトさん…」って言ってたり、

マイト君が助けてくれるのを「マイトさん…」って言って喜んだりする

「物陰でマイトさん…って言うだけマシーン」と化してた部分があったので、
中盤からマイト君と本当に仲良くなっていく様子は感動でした。
この辺のサリーちゃんとマイト君の仲が少しずつ縮まっていく様子も

マイトガインの見どころの一つだったと思います。

 

そして終盤は今までずっと隠れていた真の敵が姿を現し、怒涛の最終決戦へ。
今まで基本1対1で多くてもせいぜい3体くらいの敵ロボットしか出てこなかったのに
いきなり空を埋め尽くすほどの敵ロボットが進行してきて全世界を征服される様子は圧巻。
敵は謎パワーのせいで不死身なので1対1でもマイトガイン達は勝てないのにそれが無数にいるんですから
もう子供がこんなん見たら泣き出しますわw
本来は人命救助用のロボなのに毎回水鉄砲とかで頑張って戦うガードダイバーが格好良くて好きだったのですが、
ガードダイバーが敵に包囲されて蹂躙されるシーンでは思わずボロ泣き。
シリアスな展開になるとは少し聞いてましたが
まさかここまで絶望的な闘いになるとは思いもしてなかったので衝撃でした。
序盤中盤からの雰囲気の落差?もあって、ここまでの絶望感を感じたのは久しぶりです。

 

・見てて楽しいキャラクター

若社長のマイト君や物凄い緑川オーラ出てるライバル役のジョーをはじめ、楽しいキャラクターが多かったなと思います。
以下は特に好きだったキャラ。

サリーちゃん
父親が病気で倒れてしまい、弟のためにせっせとアルバイトに励む健気っ娘。
声が矢島晶子さんなのですが、正統派美少女みたいな感じで可愛すぎる。
基本的にはマイト君ひたすら一筋でありその健気さが最高なのですが、
中盤微妙にジョーともフラグが立ちかけ、これはアカン奴なのでは…?と若干焦っていましたが
そのフラグはいつの間にやら消えていたので一安心。
終盤ではなんとニュータイプだったことが明かされます。
スパロボVVガンダムがいたらお祈り役にされてそうですね。
00がテレビ版だったら貧乏姫と貧乏コンビを結成出来そうだったのですが劇場版らしいので残念。


カトリーヌ・ビトン&オードリー
ワガママ女怪盗カトリーヌとその執事役?のオードリーのコンビ。
基本的にマイトガインに戦いを仕掛けてくる敵キャラは大体テロリストとか闇の殺し屋がほとんどで
冷静に見るとこの街治安悪すぎてドン引きするレベルなのですが、
こいつらは納豆が嫌いだから納豆を世界から全て消し去るとか
夏が暑くてムカつくから自分は氷の城立てて涼みつつ街の温度を上昇させて人が苦しんでるのを見て楽しむとか
大体私利私欲全開で街の人に嫌がらせに来るので、

一切の躊躇なく動輪剣で真っ二つに出来るのが見ていてとても楽しかったですw
ドロンジョーリスペクトであろうカトリーヌさんの「やあっておしまい!」の口癖も

毎回言ってくれるのでテンションが上がるw
そのカトリーヌさんにいつも冷静に付き合うオードリーさんも見ていて微笑ましく、
カトリーヌさんの無茶ぶりのワガママに対して

「は?」(意味不明の命令に対する疑問)
「は??」(意味不明の説明に対する疑問)
「ハッ!」(めんどくさいから了承)

と、ハの3段活用で毎回クールに応じる姿はまさにプロw
マイトガインにやられて組織を壊滅させられて喧嘩してしまう敵グループも多いのですが、
この二人はどんだけやられても喧嘩することもなくずっと仲良しなのもたくましくて良いですね。


ウォルフガング

常にマイトガイン側と同等のロボを作り続ける敵側の天才博士。
序盤の頃から強いロボを作るのが生きがいの科学者でしたが、
中盤から実は元は正義の科学者だったことが判明したり
終盤はジョーの叔父さん役になったり、

科学者を代表してラスボスに立ち向かうなどスーパーお爺ちゃんとして大活躍。
特に叔父さん役としてジョーの面倒を見てくれるようになったのが一番の功績ですね。
これがないと最悪サリーちゃんがジョーの面倒を見るルートがありえて
浮気まっしぐらの可能性すらありましたが
爺&若造コンビが結成されたことによってそのルートは完全に回避されました。
マイト君はウォルフガングさんにお礼言っておいた方がいいよ。


・ガードダイバー

「人命救助を最優先に行動するぞ!」が口癖のレスキューロボ。
本人も言ってるように救助活動が主目的のロボなのでぶっちゃけ戦闘能力はかなり引くいのですが、
それでもマイト君がピンチの時には駆けつけてハイドロキャノンで敵に放水してくれます。
大体まぁマイト君もガインもビルをふっ飛ばそうがコンクリの道に穴空けようが気にしないので
裏でせっせと人命救助をしてくれる彼らは勇者特急隊の縁の下の力持ち。
「人命救助の方は任せろ!」と言って闘いに向かうマイト君と別れるお決まりの流れが頼もしくて大好き。
そんなガードダイバーが最後にはあんななるんだからそりゃボロ泣きしますわ。

 

・ロボット関係

スーパーロボット超合金 マイトガイン

スーパーロボット超合金 マイトガイン

 

 マイトガインは必殺技の

「動輪剣:縦一文字斬り」も含めて文句なしにかっこよかったです!

銀の翼に希望を乗せて!
灯せ平和の青信号!
勇者特急マイトガイン
定刻通りにただいま到着!

 

っていうお約束の口上シーンも最高!

(ただしマイト君が合体をケチるために毎回微妙に遅刻するのは言ってはいけない)

ただマイトガインに全振りしてしまったせいか、

上位機のグレートマイトガインのフォルムは個人的にはあんまり。
口上のシーンに謎のスポットライトと桜吹雪が舞うようになったのも個人的には見栄え悪くなったように思えてしまいます。
(歌舞伎回が初だったので歌舞伎回の特別演出なのかと最初思った)
必殺技が「真っ向唐竹割り」っていうのも、

技の見た目は最高ですけどネーミングセンスはそれでいいのか…?

26話くらいでグレートマイトガインになってそこから半分の話はもうほぼ新型出ないのも少しビックリしました。(1体だけ出るけど)
スーパー戦隊とかだと40何話とかでも平気で最終究極合体とかするイメージですけど、
この当時はスケジュール的にはこんなもんだったんですかね。


・脚本家が多い?

これは個人的に気になった部分で、俺はアニメ見るときにスタッフ欄で脚本家だけ気にするタイプなのですが、
マイトガインは参加してる脚本家めちゃくちゃ多かったなーと思います。
一応wikiで見たら13人?くらいいるっぽいですよね。

勇者シリーズがそうなのかこの時代はこんなもんなのかちょっと分からないんですが、全47話にしては凄い人数だなと思います。
その弊害みたいのも結構見てる時に感じてて、

大人数でバラバラに書いてるせいなのか序盤~中盤辺りは単発回がほんとの意味で単発
次の話になんか細かい話やネタ要素が繋がったりとかがかなり少ないんですよね。

序盤がマイト君しかほぼ出番なくて他のキャラクターとの絡み薄いと感じたのも

ここが関係してたりするのかもしれません。
まぁ子供が序盤から全話律儀に見るか分からないのでこういう作りの方が望ましいのかもしれないんですが
個人的には細かい積み重ねの描写とかが大好きなので
リセット方式みたいなのはあんまり好きになれないなーと思いました。


ただ、それも中盤くらいまでの話で、
30話前後からは菅良幸と植竹須美男の二人をメインにするようになって主軸が決まってきて
サリーちゃんとマイト君の恋愛模様の進展とか

各キャラの好きな食べ物とかの細かい様子も1話1話継承されるようになっていったんで嬉しかったです。
終盤の怒涛の展開は全部チーフライター小山高生がまとめてくれて、

最終回では過去キャラが一挙登場したりカトレーヌさんが納豆嫌いなのをぶっこんできたり
まさにマイトガイン集大成のようなノリで今までのネタ惜しみなく全部突っ込んでくれて最高でしたw


スパロボに望むこと

とりあえずマイト君が折角の大金持ちの社長なので

資金たかりに行くことは確定ですね。
やったよブライトさん!

資金源が増えるよ!(高校生にたかるロンドベルの図)

あとはヴォルフガングさんと青戸の工場長が折角凄技術屋なのでウリバタケさんとの絡みも見たい。
サリーちゃんはテレビ版00のマリナ姫とかガンダムWのリリーナとかと絡ませると超楽しそうなのですが
どっちもいないのがとても残念です。

というか、ライバルのジョーとかも折角グリリバなのにWがいないのでヒイロネタも出来ないんですね。
ほんとに何故今作にはWがいないんだぁ…

冷静に考えてみると相性よさそうなのが、ガンダムWガンダム00、Vガンダムジャイアントロボキングゲイナーとかなんで
パッと考えて相性よさそうなのほぼないんですよね。
冨野ガンダムとはそこまで関係なさそうだし、

フルメタエヴァクロスアンジュとも特に接点なさそう。

そう考えるとなんかかなり勿体ない気はしてきましたが
とりあえず作品自体はスパロボ向きなので自力で他作品と馴染むことに期待しておきます。
あの終盤の不死身軍団の相手をしないといけないステージがクソ面倒になることがすでに予感出来つつ
スパロボVを楽しみに待ちたいと思います。
ラスボスとのあの決着をスパロボではどう扱うのか…?