佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

個人的に2016年夏期に見たアニメ その1「ガンダムV、G、W」

アホすぎて早くも記憶が薄れてる部分が大きいですが覚えてる範囲で書いていきます。

 

機動戦士Vガンダム

MSや戦艦が地球上で爆破(エンジンへの直撃)すると核爆発するとかいう設定とそれを巡る攻防に度肝を抜かれた作品。

戦いの中でちょっとライフルやサーベルの狙いをそらしただけでも核爆発が発生するので良い意味では緊張感があるけど、まぁどう考えても正気の沙汰ではない。(そのせいかザンスカールと戦うリガミリティア自体にもあまり共感は出来なかったり…)

ガンダムの設定とか全然知らないので「どうしていきなりこうなった」感はかなりありましたが(1stから一貫してたのか?)、まぁこれはこれでお互いの核爆発を巡る駆け引きがあったりなかったりで見どころは多かったです。

見ていた時はてっきり「Vガンダム世代のMSは小型化の進行や戦争自体の激減により核爆発防止機能がなくなっていた」とかそんな感じかと勝手に思っていたのですが、後の∀ガンダムへとまさかの設定引継ぎが行われ二度仰天。

キャラクターに関しては1stやZのような戦争を通じて子供が大人のようになっていくというよりは子供が子供のまま戦争を生き抜いていくといった感じに見えました。核爆発のせいでザンスカールに対抗するリガミリティアすらもどこか危険集団のように感じてしまうので個人的には子供の視点でワガママに非戦を訴えるシャクティに感情移入するのですが、そのシャクティもウッソらからは病気扱いされたりザンスカールにいいように利用され戦況を悪化されたりと悲惨さがあるのが良かったです。

見る前は鬱作品みたく言われてるイメージでしたが、死人は多いのですが次世代への希望が強く訴えられてたりして最終的には希望が残った作品だったなと思います。(マーベットさんが死んでたら絶望だった)ただまぁやっぱりMSが核爆発することに関しては監督の半ばヤケクソなノリがあるように感じました。

 

■起動武闘伝Gガンダム

ガンダムシリーズの頭部といえば「たかがメインカメラ」とか言われてぶっ壊されようが誰も気にしない散々な印象でしたが、1話にて

「頭部を破壊されたものは失格!」

と盛大に宣言されることでなんかすごいもん始まったぞって感じがするのが楽しかったです。

ノリこそバトル系になり核兵器は登場しませんが、突出した戦闘能力を持ちつつも大人に翻弄される子供(ドモン20歳ですけど)という構図や人間による地球汚染など根本の部分は富野作品そのものという感じでリスペクト精神に満ち溢れてるような気がしました。

 ドモンとレインのラブコメ描写もとても素敵で、ガンダムファイトやその辺のガキンチョとの交流を通じて二人が少しずつ仲良くなっていくのは凄くニヨニヨ出来ました。

反面、バトルの方は東方不敗が強大すぎたためか前半で1度東方不敗を倒した後の敵にかなり苦心してるように見えて、結局終盤までシュバルツくらいしか強大さがある奴は出てこなかったなーという印象でもありました。

 

 ■新機動戦記ガンダムW&新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇

大人の援助を受けつつ自分たちの信念で戦う子供、人類が宇宙に拒まれているという思想、人が乗り込まず無人で戦争を行うモビルドールなど、全編通して今までのガンダムへ対するカウンターとなってる構図にすごく感動しました。特に宇宙移民が虐げられているという描写が個人的に強烈で、富野作品ではニュータイプという宇宙に住む人にとっての希望の概念があるせいか意外とスペースノイドの苦しみに共感することが少なかったので、ここでやっと「宇宙で人が住むことは難しい」という原点に返れたような気がします。

そんなノリだったのに路線変更なのかテレビ版の終盤で1stガンダムのオマージュのような流れになっていたのは個人的にはかなり残念でしたが、後の劇場版では独自の路線に回帰して、ラストでは全世界からのMS廃棄という偉業まで到達していたことにさらに感動。どこまでいっても戦いが続く宇宙世紀とは対照的に、人は宇宙では本来生きられない弱い生き物なんだって事を認めたWの世界は武装廃棄まで到達出来るというような解釈もできてとても素敵なラストだと俺は思いました。(後に∀の黒歴史に巻き込まれますが)テレビ版はVやGに比べてかなり戦闘の作画が残念な感じだったのですがEWでは圧巻の作画だったのでそれも感動ポイントでした。

 

V→G→Wまでは3作とも「今までのガンダムを違う面から考える」という作りになっているように見えて、この流れ自体にも意味が感じられたのでそれぞれ単発じゃなくてこの順番で見ることが出来て物凄くラッキーでした。こんなに面白いならもっと前から見た方が良かったなと途中までは思っていたのですが、結果的には今まとめて見ることが出来て良かったと思います。

 

余談ですがここまでの三作品で

V:MSは核爆発する

G:レインの大学時代の想い人が登場する

W:総集編が2回連続である

という事を全然知らないままに見て衝撃を受けたので、自分の中で3大ビックリネタと化しています。