読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

個人的に2016年夏期に見たアニメ その2「ガンダムX、∀、レコンギスタ、08MS小隊」

もう10月ですが書けることだけ。

 

■起動新世紀ガンダムX

戦争が始まる前の中盤までと終盤との切り口がかなり違うように感じる作品です。中盤までは、15年前の戦争参加者であり今もその後遺症に苦しむジャミルガロードに結構簡単にサテライトキャノンの引き金を託すなど、子供に恐ろしいものを押し付けるのは今までのガンダムと同じでも大人側の自省精神が一気に吹っ飛んでるような印象を受けていました。今までのV、G、Wの3作では見かけこそは大きく異なっているものの、その辺の大人側の境界線は守っていたように感じたので、子供を戦わせることに戸惑わない新しいガンダムなんだな、と前半を見ていた時には感じました。

終盤では世界で戦争が広がっていきガロードを取り巻く大人やしがらみが増えていき、それに翻弄されるも抗っていくガロードニュータイプのあり方を子供と大人がそれぞれ考える対比、15年前に未来を見たと信じていたジャミルがドームに一刀両断されるなど、今まで思いっきり平成ガンダムの枠組の外側にいたのに終わり間際にスライディングで枠組の中に入ってきて見事ガンダムしていったというような感触です。

特にジャミルがドームに突き放される部分がとても好きで、ガンダムX内におけるニュータイプがそのまま現実世界でのガンダム作品に置き換えられるようになっていて、30歳のガンダムオタクのおっさんが15年前にガンダムの中に見た未来は幻想だったんだ、という風にもとれる構図は痛烈かつ悲惨で非常に印象的でした。


∀ガンダム

個人的なショッキング作です。まず初っ端から地球の文明が産業革命くらい?まで巻き戻ってます。デカい糸電話みたいな電話を使ってたり古い飛行船やプロペラ機が飛んでます。「今は戦いは終わらせられないけど、きちんと託せば次の世代がきっと何とかしてくれる」がVやGのテーマでしたがここにきて子孫が爆発していた事が判明するのは絶望感がありました。しかも核爆発するMSはV世代限定の設定かと思いきや∀の世界で発掘したザクも直撃を受けて核爆発したっぽいので、見事1年戦争からずっと人類は核戦争していた疑惑が発覚します。2度仰天。さらにさらに、黒歴史には全てのガンダムが収束するらしいので、人類がMSを捨ててあれだけ綺麗に戦争を終わらせたガンダムWすら巻き添えを喰らって吹っ飛んだ疑惑も浮上します。3度仰天。いくら富野監督といえどなんでもかんでもこれだけ広がったガンダムをひとくくりにして更地にしていいのかと思ってしまうのですが…(まぁ月光蝶の文明破壊=人類の生存のための救いってことかもですが)

主人公であるロランとラスボスであるギンガナムの戦いも、「人に眠る闘争本能は戦いを永遠に続けさせる」というギンガナムの主張にロランが乗っかって武力で叩き潰したような形で悲しげな決着です。物語の途中まではパン屋を営むキースが「戦いではなく、パンを焼くことでも平和は作れるんじゃないか?」と中立地域でせっせとパンを焼いていただけに、バトルには勝ったものの…というもやもやが残る決着のように感じました。ただラストに流れる「限りなき旅路」はガンダムシリーズラストに流れるのにふさわしい曲だと思いました。ここで全部更地にして「限りなき旅は続く」って締めくくったおかげでガンダムという枠組がぶっ壊れて広々としたってのはあるのかもしれません。


Gのレコンギスタ

タブーを破り旧戦争時代の軍事技術に手を出す、闘争本能に導かれる人類、など∀ガンダムから15年経って作られた∀ガンダムリターンのような作品。

放送当時は∀ガンダムより前の時系列かと思って見ていたのですが、2度目の視聴では過去の軍事技術がタブーとして封印されていたり月の人たちがひっそりと暮らしているの横で金星にまで人類が進出している辺りに∀ガンダムより後の世界の話なのかなという印象を受けました。これを書いている時点では(2016/10/20)どちらに解釈しても良いという富野発言があるらしいので、∀ガンダムより後の世界と考えたいと思います。(∀ガンダムが”ガンダム”の最終点であってもレコンギスタガンダムのネームを捨てたことでその先へゆける、というようなメッセージだと勝手に解釈しています)

ストーリーについては、パイロット候補生だったベルリ・ゼナムが戦争の火種となる海賊事件に巻き込まれ、一国の姫であるアイーダ・スルガンと一緒に宇宙を巡り人や世界の成り立ちを知っていくというもの。上述のように本質的には∀ガンダムにかなり近くこの時点においてもまだ人類は戦争を捨てられずに作中でも「戦争オタク」とか言われてるのですが、作中の人物がとにかく明るくエネルギッシュで、それでも人は元気に踊れるんだと思えるような作品であると思いました。全編通して作画も演出も凄まじいのですが、特に終盤のビーム世界樹の回の戦闘の音や動きの重厚感が凄く(めっちゃビームまみれなのに重い)、そこだけ3回くらい繰り返して見てしまいました。Gセルフの飛ぶ時のあの不思議な音ほんとに心地よいと思います。

∀ガンダムでのギンガナムとの闘いではギンガナムを倒すことしか出来なかったのに対し、レコンギスタではマスクを殺さずに済んだり、∀ガンダムのラストの「限りなき旅は続く」を継承して最後はベルリが旅だつところで終わるなど、∀ガンダムとの比較が楽しい作品でもありました。

他にも過去の作品を見ているとニヤリと出来る要素が多くあり、現時点でのガンダム集大成にふさわしい傑作だと思いました。

何も分からない1週目見た時は「何となく楽しい作品だな」程度にしか思ってなかったのですが、今では個人的な最高のガンダムの一つに挙げたい作品です。

 

機動戦士ガンダム08MS小隊+ラストリゾート

飛んだり跳ねたりするノリスさんが最高にイカス作品。もはや重力を感じさせなかったり敵の攻撃を予見している描写があったりと個人的に「こいつもうニュータイプ扱いでいいだろ」と強く思いました。(笑)ニュータイプというよりは極限の野性のような能力といった方がいいのかもしれませんがスペースノイドのノリスさんがそんな野性に目覚めてる時点でそれはそれでニュータイプなんじゃないかと思ってしまいます。

ブチ切れたアイナさんは物凄い形相をしていてとても子供には見せられない顔をしているのも印象的。普段穏やかな人ほど怒らせると怖いということがよく分かります。

エレドアが地味に好きなキャラで、作中でラジオをかけたらそのまま挿入歌が流れる→それはエレドアが作曲した曲だった→しかもラジオにリクエストした曲はエレドア本人だったという3段構えの演出は見事すぎて爆笑しました。08小隊で一番好きなシーンがここです。