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佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

■鉄腕アトム(1963)を紹介 第111話「すごーい!あなたは竜巻が起こせるフレンズなんだね!」

鉄腕アトム(1963) 第111話ロボット・ポリマーの巻 脚本:豊田有恒 演出:富野喜幸

天に星がきらめく静かな夜。アトム、コバルト、ウランの3兄弟は枕を並べて眠りにつこうとしていた。3人がベッドに入ると、どこからともなく竜巻の唸るような轟音が聞こえてくる。こんな夜に一体何故?訝るアトム達の元へ、壁を突き破って謎のロボットが現れた。襲い掛かるロボットに対し、臨戦態勢を取り応戦する3人。しかし、ロボットは音の通り、竜巻のように凄まじい超スピードで回転していてアトムもコバルトも手が出せない。

「あら…?」

「あ、あれ…?いなくなっちゃった…」

3人が手をこまねいていると、現れた時と同様に、ロボットは突如姿を消した…

 何事もなくブログを書いてますが、前回より40日くらい立ってます。皆さん本当にお久しぶりです。この前の記事で「3月31日までにアトム全話見るぞ!」とかほざいてたのですが、今回の記事の話数を見ていただければお分かりのように、完全に失敗しました。まぁくよくよしないで切り替えていこう!(前向き)

そんなわけで今回は3人が仲良く一緒のベッドで眠るところから始まります。一見すると、特になんてことはないほのぼのシーンなのですが、実はポイント(?)の高いシーンです。というのも、漫画版だと、コバルトは途中で退場してしまうキャラなのです。正確に言うと雑誌連載時は特攻して死んでしまうらしいのですが、手塚先生がそれではあんまりだということでコミックス編集時に書き換えて生存ルートに無理やり修正したそうです。なので、コミックス版では後の話にはほぼ絡まないモブキャラなのですよね。アニメではそんなコバルトがお兄ちゃんとなって、何事もなかったかのように様々なお話に登場して活躍するので、見ていてとても嬉しいです。今回のような、3人の仲の良いシーンはもうそれだけで、スパロボでいうクロスオーバー状態なのでとてもテンションが上がります。(笑)

 あと、この敵に対して3人が構えをとるコマなのですが、これが本当にかっこいい。ぐっと体に力を入れ身を構えているという感じで、このコマだけでアトム達が全員達人とわかる素晴らしい演出です。まぁ別にアトム達は戦闘用でもなんでもないんですけど。(笑)

 上述の通り3兄弟が揃っているとクロスオーバー状態でそれだけで感動なのですが、この3兄弟の構えのシーンはあまりのカッコよさに涙が出そうになります。しかも、見終わった後に、「ここのコマ良かったなぁ~」って見返そうと思ったら、バンダイチャンネルでの111話のサムネイルも、ぴったしここのコマになっているという。(笑)こういうことって初めてではなくて、アトムにおける「衝撃の1コマ」みたいなシーンって、見て驚いて見終って、ふとその回のサムネイルを見ると大体その驚いたコマになってて2回驚くんですよね。(笑)バンダイチャンネルのアトム担当怖すぎるだろスナイパーかよという。(笑)こういうふとした時に先人の残した足跡を感じたりもして、バンチャでのアトム視聴はとても楽しいのです。

 どこかの研究所。そこでは例のロボットを3人の人間が囲んで調整に励んでいた。一人はオールプラスチック素材のロボット開発を推進する強井社長、一人はその強井社長の娘、一人は科学者の弱井である。例のロボットはポリマーというようだ。強井社長と娘は、ポリマーに戦闘力だけでなく、電子頭脳もアトムを超えるものを与えようとしている。

 「そう、誰かの記憶を移せば、ポリマーはお父様のお望みのロボットになるわ…」

その恐ろしい計画に選ばれたのはなんと弱井であった。抵抗する弱井は二人に捕まり、強制的に記憶をコピーされる。作業が終わったちょうどその頃、強井社長が謎のロボットに関係しているのでは、と見立てたお茶の水博士と3兄弟たちが工場へ視察にやってきた。

ポリマーが完成した自信から、茶の水博士達を快く歓迎する強井社長。弱井の案内の元、全員で工場見学へ行くが、高い作業場にきたとき、高所恐怖症の弱井は気を失ってしまう。そんな弱井をアトム達が介抱する横で、お茶の水博士と強井社長は次期ロボットが金属主流となるか、プラスチック主流となるかで口論を始める。

「アトムなんか問題外ですぞ。スーパーウルトラスペシャルデラックスカスタムプラスチックのポリマーを知らんのか。」

「ふん!何がスーパーウルトラスぺ…え、えーと…」

口論は平行線となり、実際にそのポリマーを見ることにする博士らであったが…

面倒なの端折りましたが、この口喧嘩はもっと長くて、こっちはスーパーウルトラそれならこっちはスペシャルデラックス、というその辺の小学生みたいなことを延々言ってます。これって多分2017年の今もその辺のガキンチョが実際に言ってると思われるのですが、1965年でもすでに言ってるんですね。さすがに驚きますわ。(笑)まぁ戦後なんて文化的にはぶっちゃけ全部一括りみたいなもんなのかもしれませんが、一応50年前ということで、半世紀前からこんなくっだらねぇ口喧嘩が延々今の子どもにも受け継がれていることには驚きを隠せません。じ、人類に進化はないのでしょうか…(笑)

 

 ポリマーを目の前にして驚きと怒りを隠せない3兄弟。ポリマーに家の壁を破壊され、窓ガラスまで破壊され、3兄弟は今にも食って掛かる勢いでしたが、どうやら様子がおかしい。ポリマーには、ひ弱な弱井さんの心がすでにコピーされており、すっかり意気地を失ってしまっているようだ。

 「た、た、た、戦う…?そんな怖いこと、出来ませんよぉ…」

 ポリマーのあまりに不憫な様子に弱井さん本人が間に入り、代わりにアトムらに見逃してもらおうとする。

「博士、行きましょう。こんなロボット相手にしても仕方がないや。」

ポリマーの打って変わった様子にコバルトやお茶の水博士は大笑いし、アトムも戦う価値なしとその場を去ることにする。

大笑いしてる博士とコバルトがマジで大笑いしていて、流石に笑いすぎで失礼すぎてこっちも笑えてくるのですが、アトムも何気に酷いこと言ってます。もうちょっと言い方あるでしょう。(笑)しかも、この回はアトムが何だか少し「てやんでぇ」な状態なので罵詈雑言のオンパレードが続きます。アトムが不良少年になってる!でもかわいい!悔しい!(笑)

「ポリマーに自信を持たせるのよ。ポリマーは弱井さんの心を写したものだから、自信をつければ強くなるわ!」

 お嬢さんはポリマーに付き従い、その力の使い方を確認させ、自分が世界で最強のロボットであると教える。単純な力の振るい方から超振動の技まで完全に自分のものとしたポリマーは、遂に自分が世界最強であることを知る。ポリマーはそのまま自分を馬鹿にした強井社長を殺そうとするが、すんでのところでお嬢さんが割って入る。強井社長を殺すことはやめたポリマーだったが、アトムら3兄弟への怒りは収まらない。3兄弟を呼び込むため、ポリマーは竜巻により街を破壊し始めた。

 はい。お嬢さんが自信がどうこういうから…はい…

男の自信がどうこうとかいうから…(言ってない)

 しかしポリマーに自信を付けさせるためコーチ役としてポリマーのことをほめ続けるお嬢さんはさながらママンのようです。これはこれで何かの性癖が。

 褒めることが大事だと2017年に大ヒットしたアニメ「けものフレンズ」でも言ってましたので、やはり褒められることは大事ということがここでも分かります。特に、美人が褒めるのが大事なのかと思われます。特に美人が(ry

竜巻状態で街を破壊し続けるポリマー。そこへアトムとコバルトが駆け付けた!街への被害を防ぐため、二人はポリマーを街の外へ誘導しようとする。

「アトム!コバルト!どこまで逃げるつもりだ!」

「逃げやしないよ!臆病ロボット!」

 「悔しかったらやってきな!」

 「追いつけるかよぉー?」

ポリマーを挑発し上手く街外れの山場へ誘い出した二人。ポリマーの超振動竜巻を前に、二人はコンビネーションで攻略を試みるが…

アトムがガラがすごく悪いです。(笑)一応補足しますが、赤字の「臆病ロボット!」「追いつけるかよぉ?」がアトムですからね。あんた一体どこでそんな言葉覚えてきたの。(笑)

そして兄弟とポリマーの対決。僕に文章能力がないので細かい部分を伝えられなくて非常に悔しいのですが、この戦いの動きの全てが素晴らしい。コバルトはジェット噴射が付いていないので走る専門なのですが、敵に対して陸から攻めるコバルトとジェット噴射で空から攻めるアトムでの連携になっていて、姿勢、作戦の伝達、敵への仕掛け方、ほんとに動きに無駄がない。皆さんも変なアニメ見てると戦闘中でものんびりくったり話してて、「お前ら暇だなー」とか思ったりすることがあると思うのですが、これはその逆の、無駄のなさの完成形のように感じられます。細かい動きの一つ一つに意味があり、それが一手一手のお互いの攻防になっている。テンポが良いとかっていう次元じゃなくて、無駄を完全にそぎ落として、セリフのない攻防にも動きだけでストーリーを生み出しているといった感じでしょうか。バトルが面白いアニメとはこういうものをいうんだ、というお手本に出来そうなシーンに思えます。

そして、山頂で二人が敵を見下ろすカットもカッコいいの一言。アトムのが当然先なのでこういうこと言うと怒られそうですが、仮面ライダーみたいなカットのように僕には見えました。(笑)

アトムのwikiによるとこの回の演出が富野喜幸富野由悠季)となっているので絵コンテも富野本人かと思われるのですが、このお方、この時まだまだ新人で、担当回もこれで3回目なんですよね…それですでにこんな無駄のない戦闘の動きを作れるんだとしたら、やっぱりもうすでにこの頃から天才だったとしか言えないのでは…と僕は思います。

 二人の奮戦も虚しく、ポリマーの超振動は攻略出来なかった。勝利を確信するとポリマーは満足し、姿を消してしまう。アトムらはお茶の水博士の元へ戻り作戦を考える。ポリマーの暴走を止めたい強井社長らも参加する。

 「そうじゃ!ポリマーも弱井君の感情を持っているなら、弱井君と同じ欠点を持っているはずじゃ!」

学校の宿題、借金取り、税務署、奥さん…弱井さんが自身の苦手なものを挙げていくが、どれも作戦には使えそうにない。

「そうだ!弱井さんは高い所が苦手だったんだ!」

アトムが高所恐怖症を使うことを考え付く。早速、お茶の水博士は作戦の準備を開始する。

「コバルト、ジェット噴射は気を付けて使うんだよ」

高所恐怖症のポリマーを高い場所、つまり空中で応戦するために、コバルトにもジェット噴射が取り付けられた。アトムと同じように飛べるようになったコバルトは上機嫌で空を舞う。二人はポリマーの元へ空から近付き、ポリマーの手の出せない空中から挑発を続ける。

「まぁちょっと無理だね。弱虫ロボットくん!」

「人を、いやロボを馬鹿にしくさって!どこへでも行ってやる!俺は世界一のロボットなんだ!」

挑発に乗ったポリマーは、誘われるままに空の二人についていくが…

アトムとコバルトのコンビ戦闘だけでも感涙ものなんですが、遂にコバルトにジェットまで付いてしまいました。これあれや!スパロボで武器が捏造されるみたいなあれや!(笑)

今までの、飛べないコバルトをアトムが手にもったまま飛んで行って、良い所で地面に投げつける無慈悲な兄弟コンビネーションも大好きでしたが、並んで空を飛んでるのもやっぱりロマンに満ちてて素敵ですね。

 

ポリマーはお茶の水博士の用意したお化け屋敷へと招かれる。それはテレビのセットのような張りぼてに近いものであったが、中に入ったポリマーを一瞬驚かせるには十分の演出であったようだ。お化け屋敷はそのままロケットの入り口に繋がっており、ポリマーが驚いた瞬間を狙って、アトムとコバルトはポリマーをロケットに押し込む。ロケットはすぐさま天を昇っていく。地表の遥か彼方までたどり着き、外の景色にポリマーは身をすくめる。

 「へへ、世界一がみっともないぞ!」

 「た、高い所は怖いよおおおおお…

 ま、待てよ…そうだ…俺は…世界一のロボット…弱虫じゃないぞ…

 俺は世界一のロボットだ…

 そうだ!俺は!世界一強いんだああああああ!」

 「兄さん!失敗だ!飛び出せ!」

ポリマーは己の中の恐怖を克服した。 兄弟がロケットから飛び出すと同時に、ポリマーは超振動によってロケットを木っ端みじんにする。ポリマーはそのまま地表を目指し落下していく。

 「ここから落ちればおしまいさ…」

 「分からないぞ…兄さん!トドメを刺そう!」

「よぉし!」

落下するポリマーは大気を巻き込み竜巻の規模を増している。作戦が失敗した以上、正面からこの竜巻を攻略するしかない。アトムは隠していた”秘策”により、兄コバルトと共にポリマーへ最後の決戦を挑む!

 という事で、最後まで全部書くのも怒られそうなので今日はここまでです。アトムが竜巻をどう攻略したのか、気になる人は今すぐバンダイチャンネルに登録して111話をチェックだ!(宣伝)結構ビックリな方法で解決してるよ!なんかニュータイプみたいなことも言ってるよ!(笑)

 しかし、この話ではポリマーは(挑発作戦のためもあり)散々煽られ放題でしたが、まさかポリマーまで最後の最後で己を超えるとは恐れ入ります。人に褒められ自分を信じられるようになった結果、今までの自分の恐怖と限界を超えることが出来る。まさに2017年に大ヒットしたアニメ「けものフレンズ」のような話だったかもしれないですね…

最後になりますが、漫画の名セリフ的なやつで、僕が一番好きな言葉を紹介して今回は終わろうと思います。

 「あぁ、美しい…それが敵であれ、成長する光を見るのは心が躍る…」

 金色のガッシュ!! ナゾナゾ博士より

 それでは、皆さんと僕が、美人のお姉さん(イケメンのお兄さん)に褒められることを願って!