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佐藤のこなみかん

アニメのこなみかんを書いていきます。ほんとにこなみかんです。

鉄腕アトム(1963)紹介 第93話 この写真の男を知ってるか?

アニメ感想 鉄腕アトム

鉄腕アトム(1963) 第93話 コバルトの巻 脚本:辻真先 演出:林重行

アトムには、試験用として先に開発された、兄と呼べるロボットがいるらしい。科学省の一斉大掃除により、そんな記録が発見された。

天馬博士によって作り出されたそのロボット「コバルト」は、特殊能力や電子頭脳ではアトムに及ばないものの、力では互角の10万馬力を持っていたようだ。

「会わせて下さい!兄さんはどこにいるんですか?」

お茶の水博士によると、科学省の大掃除の際に、廃棄品と一緒にコバルトも廃棄されてしまったのだという。

アトムは期待に目を輝かせながら、街の廃棄場に行ってみることにした。

この街に、兄がいる。

今回はなんとアトムのお兄さんの登場です。最近ちょろっと漫画版の鉄腕アトムも読み始めているのですが、漫画版ではこのコバルト、アトムの「弟」として登場していたんですよね。いきなりのアニキに昇格!2重にビックリです!

果たしてそのコバルト、どんなロボットなのでしょうか?

 

 

「僕の名前は、コバルトって言うんだよー。」

街のごみ処分場では、コバルトが目を覚ましていた。コバルトはおっとりとした、どこか間の抜けたところのあるロボットのようだ。自身に残っていたメモリーに従い科学省に行こうとするが、公園でおばあさんに道を聞いても道順が覚えられない。

コバルトはうっかりおばあさんを怒らせてしまい、おばあさんはバスケットを置いたままその場を去ってしまう。

コバルトはバスケットを手に必死でおばあさんを追いかける。

やっとのことで、おばあさんの家であるケーキ屋まで追いついた。しかし、おばあさんはバスケットを見ると怒り出してしまった。

「このお節介ロボット!わたしゃね、公園までわざわざそれを捨てに行ったんだよ!」

バスケットの中を開けてみると、中から6匹の小さな子犬が無邪気な頭を覗かせた。

 コバルトはこんな感じのロボットでした。漫画版では間の抜けた部分は同じですが、どこかちゃっかりした感じもあり、「ひどいやアトム兄さんー!」と叫ぶのが似合いそうな、どこかの緑の服の弟者の印象でしたが、アニメ版ではのんびり屋の優しいロボットのようです。

しかしおばあさんが唐突にクレイジーババアすぎて酷いです。僕もペットとか一切飼ったことがないので偉そうなことは言えませんが、無責任に捨てるのは絶対ダメですよね。

街を彷徨うコバルトはやや老けた科学者の男と出会う。科学者はコバルトを見ると何か思いついた様子で、彼を家に招く。目覚めたばかりでエネルギーが空っぽだったコバルトだったが、科学者によってエネルギーを入れてもらい、元気になった。

そのお礼がしたいというコバルトだったが、科学者はなんと自身の作ったロボットとコバルトの決闘を願い出た。

「ロボットは必ず約束を守るもんだと聞いとるが?」

「僕…

 だけど…

 しかし…

 でも…

 なんだか…

 僕、やります!決闘します!」

コバルトの性格がとても分かりやすいシーンです。 文章でもすでにかなり面白いですが、実際のシーンはもっと面白いです。(笑)そんな真剣に悩んでてやるのかよ、という。(笑)意外と思い切りの良い性格なのかもしれませんね。

 

 科学者のロボット「アイアン」とコバルトの勝負は引き分けに終わった。

さすがアトムの兄さんだと科学者はコバルトを褒める。科学者は元は科学省に勤めていたらしく、コバルトのことを知っていたようだ。コバルトは弟の存在を知り、期待に胸を膨らませる。弟に会うためにも、科学省に向かわねばならない。

「わしからのささやかなプレゼントじゃ。」

科学者は、決闘に付き合ってくれたお礼としてプレゼント物らしき小箱をコバルトへ贈る。アトムに会えたなら、二人で一緒に開けて欲しい、という。小箱を手に科学省を目指すコバルトだが、その後姿を見送る科学者の口元は、どこか邪悪に笑っていた。

「アトム、良い名前だぁ。早く会いたいなぁ。」

科学省を目指すコバルト。通りの裏にはアトムがまた、コバルトを探して道行く人に聞き込みをしていたが、二人はまだ巡り合わない。

コバルトの後ろには、先ほどの6匹の子犬が列を作ってついてきていた。どうやら懐いてしまったようだ。子犬たちの無邪気な様子を見てコバルトは、子犬たちをおばあさんがもう1度飼ってくれないか頼みに行くことにする。

しかし、その頃、おばあさんのケーキ屋には科学者のロボットがいた。ケーキの代金を受け取るおばあさんだが、何か紙幣がおかしい。よく見てみるとそれは偽札であった。実は、最近巷を騒がせている偽札事件の犯人は科学者であり、ロボットを遠隔操作することで偽札を使わせていたのだ。

秘密を知ってしまったおばあさんはロボットの手に捕まりそうになるが、そこにコバルトと6匹の子犬が現れた。コバルトと子犬は協力してロボットを撃退する。コバルトはロボットを追いかけるが、戦いの中でプレゼントの小箱がお店のケーキの小箱と入れ替わってしまっていることに気付かず、そのまま店を飛び出してしまう。

 動物に好かれる人はなんとやら、というやつでコバルトと子犬はすっかり仲良しです。僕の文章で伝えるのは不可能なのが申し訳ないのですが、コバルトの声や喋り方もなんだかのんびりした良い声してますね。(笑)

一応鉄腕アトムがテレビアニメでは日本初ということなので、アニメ声優の演技やキャスティングについてもそこまで積み重ねがあるとは思えないのですが、鉄腕アトムは時点から今の日本アニメとほぼ変わらない声優システムが確立されているようなのは不思議に思います。出たとこ勝負で作られてるわけじゃなくて、こんなに最初からキッチリと作っていけたのはなんでなんでしょうな。

 

「絶対、犯人はコバルトに決まっとる!」

「ちがいますー!!!兄さんじゃありません!!!」

「あいつが犯人でなけりゃ、ワシのこの髭をやるわい!」

通報を聞いたタワシ警部はアトムと共にケーキ屋へ向かっていた。タワシ警部は街を彷徨う不審なコバルトを目撃しており、コバルトが連日の偽札事件の犯人ではないかと疑うが、アトムは断固としてそれを否定する。二人がケーキ屋に着くと、当然ながらおばあさんの証言によりコバルトの無実は証明された。アトムは大喜びし、ヒゲを差し出そうとするタワシ警部を許した。逃げた犯人を追ったコバルトをさらに追いかける形で、二人は店を後にする。

おばあさんは自分を助けてくれた子犬を再び飼うことに決めた。しかし、子犬たちは何故か小箱の一つに向かってひたすらに吠え続ける。おばあさんは特に気にせず、商品の棚へと小箱を戻すが…

ここはムキになって反論するアトムとコバルトの無実が証明されて大喜びするアトムの様子がとてもかわいいです。(笑)

基本的に悪党によほどのことを言われた時くらいでないとアトムが言い返すことってないですしね。コバルトが捕まるかどうかがかかってるので日常シーンというのもちょっと違いますが、やり取りに思わず少しほっこりしてしまいました。(笑)

タワシ警部はロボット嫌いが酷くて偏見がすぎることも多いですが、自分の間違いを認めて髭を差し出せるところは素敵です。アトムは笑って許していますし、この二人もすでにすっかり仲良しですね。

 

ロボットを追って科学者の家へとたどり着いたコバルト。科学者はコバルトを始末するために次々とロボットを繰り出す。コバルトはそれらを10万馬力で薙ぎ払っていくが、最後に残った「アイアン」との戦いの中、罠にかかり身動きが取れなくなってしまう。絶体絶命かと思ったその時、空からアトムが科学者を襲う。アイアンはコントロールを失い、戦いは終わった。そして、遂に二人の兄弟が出会う時が来た。

「アトム!」

「コバルト兄さん!」

 キャハハーとか言いながら大暴れするウランちゃんも中々クレイジーさが強烈でしたが、のんびり屋のコバルトもやる時はしっかりやります。何匹もいるロボットサイをばったばったとなぎ倒していく。流石10万馬力。

このコバルト凄いよぉ!さすがアトムのお兄さん!

はい、言いたかっただけです。(笑)

 そして、遂に出会った二人が名前を呼び合って見つめ合って手を握り合うシーンなのですが、こういうのっていいですねー。お互い何も言わないけど、見ただけでお互いが、兄と、弟と分かる。彼らはロボット同士なわけですが、人間にもこういうことが出来たら素敵ですよね。僕も弟いるんですけど、僕が記憶喪失になった時のために、「弟よ!」ってやるイメトレを今からしておいた方がいいかもしれないなと思わされます。(?)

 

タワシ警部も到着し、これで一件落着かと思いきや、捕まった科学者は大慌てで騒ぎ出す。科学者によれば、小箱の中身は爆弾だという。しかし、アトムのチェック通り、小箱の中身はごく普通のケーキであった。

コバルトは、ケーキ屋に爆弾の小箱があることを悟る。アトムとコバルトはすぐさまケーキ屋を目指すが、コバルトにはジェット噴射がないため、アトムに捕まっていることしか出来ない。これでは間に合わないかもしれない…

「そうだアトム!構わないからお前の力で、僕を力いっぱい投げ飛ばしておくれよ!」

コバルトの案により、アトムは思いっきりコバルトをケーキ屋の方向へ投げる。

コバルトはケーキ屋へ向かって飛んでいき、そのままドアを突き破り、爆弾をすかさず手に取り、また壁をぶち破って飛び出していく。

「にいさーん!どこ行っちゃったんだろうなぁ!」

「アトムー!ここだよー!」

ケーキ屋を大きく飛び出していったコバルトはそのまま近所の工事現場まで突っ込み、そこで止まったようだ。泥だらけになりながらも、爆弾をがっちりと掴みあげている。

アトムと一緒に子犬たちもついてきた。コバルトの泥だらけの顔を、子犬たちは嘗め回して綺麗にしようとする。

「とっても素敵なにいさんだけど、ずいぶん世話がやけるなぁ。┐(´∀`)┌ 」

コバルトと子犬たちが無邪気にじゃれ合ってるのを見て、アトムにも思わず笑みがこぼれた。

 いやー、とてもいい話でした。ヤレヤレしながらウインクをするアトムがめっちゃ可愛いです。

こういうのがやりたくて、兄と弟を入れ替えるというダイナミックな変更をしたんだなーっていうのが1話でよく分かるお話でした。のんびり屋の兄コバルト真面目で頑張り屋のアトム、そしてバーサーカーウランとバランスの取れた兄弟構成になったのではないでしょうか。(笑)

 ちなみに、もうなんかあえてスルーした方がいいのかもしれないですが、やはり壁は壊してます。君ら兄弟かよ。(笑)

 ちなみに、ブログでは紹介しませんでしたが、少し前の話でウランちゃんがお茶の水博士に頼んで一時的にジェット噴射をつけてもらう話がありまして、そこでもウランちゃんは見事科学省の壁と窓を叩き割って、ジェット噴射の使い方の何たるかをテレビの前のちびっこに見せつけています。

君ら兄妹かよ。(笑)

 やはり、兄弟の繋がりというものは行動に、ココロに出てしまうものなのか?

 それともアトム世界の壁が、何か”壊したくなる”ような不思議な魅力を発しているのか?

謎がさらに深まったところで今回は終わりです!

それでは、皆さんと僕に血の繋がらない妹とか姉とかが現れることを願って!(台無し)